設計施工方式のメリット・デメリットとは?店舗づくりで知っておきたいポイント
店舗づくりを検討する際、「設計施工」という言葉を耳にすることがあります。
これは、設計と施工を同一の会社が一貫して行う方式のことを指します。
一方で、設計事務所と施工会社を別々に依頼する「分離発注方式」も存在し、どちらを選ぶべきか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、店舗づくりの現場視点から、設計施工方式のメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
設計施工方式とは
設計施工方式とは、プランニング・設計・見積・施工・引き渡しまでを一社で対応する発注方式です。
-
デザイン提案
-
図面作成
-
コスト調整
-
工事管理
-
アフター対応
これらを一括して依頼できるため、店舗・オフィス・住宅など幅広い分野で採用されています。
設計施工のメリット
① 窓口が一本化される
設計と施工が別会社の場合、
「設計事務所」「施工会社」「設備業者」など複数の窓口が発生します。
設計施工方式では担当窓口が一つになるため、
-
相談
-
変更依頼
-
スケジュール確認
がスムーズに進み、施主の負担を軽減できます。
② コスト調整がしやすい
設計段階から施工側の視点が入ることで、
-
無理のない仕様
-
施工効率の良い納まり
-
代替材料の提案
などが可能となり、予算内での計画が立てやすい点が大きなメリットです。
特に店舗工事では、設備・内装・家具などコスト変動要素が多いため、早い段階での調整は重要です。
③ 工期短縮につながる
設計完了後に施工会社選定を行う分離発注に対し、
設計施工方式では設計と並行して工事準備が進行します。
-
資材手配
-
職人手配
-
工程計画
これにより、オープン日が決まっている店舗案件と相性が良い方式といえます。
④ 意図が伝わりやすい
同一会社内で設計・施工が連携するため、
-
デザイン意図
-
細部のニュアンス
-
優先順位
が共有されやすく、完成度のブレが少ないという特徴があります。
設計施工のデメリット
① 客観的なチェック機能が弱くなる
分離発注では、設計者が施工品質をチェックする「第三者性」があります。
設計施工方式では同一会社のため、
-
コスト
-
品質
-
工法
の判断が内部で完結し、外部チェックが入りにくいという側面があります。
② 比較検討が難しい場合がある
設計図を元に複数社見積を取る分離発注に比べ、
設計施工では同条件での価格比較がしにくいケースがあります。
ただし、
-
概算段階での相見積
-
部分仕様の比較
などにより対応可能な場合もあります。
③ 会社選びが重要になる
設計施工方式は一社依存度が高いため、
-
デザイン力
-
技術力
-
コミュニケーション力
を総合的に見極める必要があります。
つまり、方式よりも「パートナー選び」が成果を左右すると言えます。
店舗づくりにおける設計施工の向き・不向き
向いているケース
-
早期オープンが求められる
-
予算が明確
-
店舗づくりが初めて
-
打ち合わせ負担を減らしたい
向いていないケース
-
デザインコンペを行いたい
-
ブランド表現に強いこだわりがある
-
第三者チェックを重視したい
まとめ
設計施工方式は、
-
窓口一本化
-
コスト調整のしやすさ
-
工期短縮
といった実務的メリットが多く、店舗工事では非常に採用率の高い方式です。
一方で、
-
客観性
-
比較性
といった点には注意が必要です。
重要なのは、方式そのものではなく、
信頼できるパートナーと目的を共有できるかどうかです。
店舗づくりは「空間をつくるプロジェクト」であると同時に、
「チームで進めるプロジェクト」でもあります。
方式の特徴を理解し、自社に合った進め方を選択することが成功への第一歩です。
有限会社ディオプランニング
住所:東京都練馬区石神井町7-27-19
センチュリー石神106号
電話番号:03-5910-7260
NEW
-
2026.08.06
-
2026.06.15原状回復工事とは?原状回復工事とは?内容や費用、トラブルを防ぐポ...
-
2026.05.07建設資材の高騰が続く...建設資材の高騰が続く理由とは? 近年、建設業界で...
-
2026.03.12内照式LED切文字サイン...店舗の看板にはさまざまな種類がありますが、その...
-
2026.03.06防炎加工とは?防炎加工とは?店舗づくりで知っておきたい基礎知...
-
2026.03.03建設資材も高騰…建設資材も高騰…いま店舗オーナーが知っておくべき...
-
2026.02.28設計施工方式のメリッ...店舗づくりを検討する際、「設計施工」という言葉...
-
2026.02.27店舗デザインと店舗設...店舗デザインと店舗設計の違いとは ― 役割を理解し...